京都西川の歴史(西川450年史から)

西川ローズ寝装館は京都で西川の歴史を脈々と受け継ぎ、皆様からご支持いいただける「西川の良いおふとん」をご提供しております。

 

「ローズ」には「花無心にして蝶を呼ぶ」

 

すなわち、下心をなくして丁寧なモノづくりや販売に徹すれば、きっとお客様は集まってくださるだろうという思いが込められています。

その心は今も、そしてこれからも、京都の地で伝え続けて参ります。

創業~戦前

1566年 初代仁右衛門 19歳で商売を始める(西川創業)
1585年 近江八幡の城下に移り店を作り(1587年)本格的な活動を開始。西川家の本店となる
徳川幕府成立の頃 江戸日本橋に出店(つまみだな)を構える。江戸時代の極めて早い時期に江戸に出ている
1737年 五代目が京橋の弓問屋を買取る
1750年 弓の仕入れを行う店として京店を開く
1887年 大阪支店、京店で既成品のふとんの販売を始める
  そして、江戸時代~明治大正昭和と苦難を乗り越えて成長しました
京都西川の歴史 創業から戦前まで

終戦直後~昭和40年ごろ

1948年

(昭和23)

統制が撤廃されて、応召・徴用の店員も順次復職。京都西川も商道に打ち込む事になる

京都西川 吉川四郎社長が「寝具改善運動」を提唱(人生の3分の1を占める睡眠に必要な寝具を家庭の主婦は大いに研究し、もっと目覚めなければ健全な家庭を築くことができない)

1952年
(昭和27)

「寝具改善運動」に賛同する人が集い「全国寝具改善指導研究会」を組織。その後、各地区の代理店や特約店が「月印ローズの会(後の「西川ローズの会」)を作り各地域の婦人会や主婦団体などと交流を図って生活者の生の声を受け止め、製品に反映させていった

寝具改善指導研究会の様子
全国寝具改善指導研究会大会の盛況

ローズのロゴ

 新商標「ローズ」を出願。

 

「月印」と「ローズ」ブランドを基盤にした商品開発と販売展開を進めるのである。この「ローズ」には「花無心にして蝶を呼ぶ」すなわち、下心をなくして丁寧なモノづくりや販売に徹すれば、きっとお客様は集まってくださるだろうという思いが込められている。(103ページ)


1958年
(昭和33)

合繊わたふとん(アクリルとポリエステルでできた軽くて温かく打ち直しの必要がない画期的商品)発売合繊革命・寝具革命と絶賛された。京都市西川からは「月印ローズわた」と命名販売された。

1959年

(昭和34)

「ローズミッチーふとん」が好評を得る(皇太子妃 正田美智子様にあやかったミッチーブーム)

1960年

(昭和35)

西川ボランタリーチェーンを設立(西川産業「西川チェーン」大阪西川「大阪西川チェーン会」全国に広がる

 

昭和40年代〜平成

昭和40年代に入ると全国寝具改善指導本部全国大会を毎年開催し、全国から参加する消費者に文化・教養・芸術などの幅広い情報を提供した。この全国大会に参加した消費者が、京都西川の「ローズ」ブランドを成長させる大きな原動力となった。(西川450年史 98ページより)

 

「ローズふとん」を徹底推進して業界にセンセーションを起こした。アクリルの毛布を2枚合わせ、その中にわたを入れて保温性を一層高めるなどの工夫を凝らした掛けふとんである。このローズふとんが、後のあらゆる商品開発につながり、京都西川は質の高い商品を追求する「質産質販」をモットーとする差別化高級路線を歩む事になる。

好評を得たローズミッチーふとん
ローズミッチーふとん
ローズボア布団
ローズボアふとん


1969年

(昭和44)

それまで輸入税・物品税がかかっていた羽毛ふとんに物品税がかからなくなり、国内のふとんメーカーが羽毛ふとんの生産ラインを新設。市場に出回るようになっていく。

1973年

(昭和48)

京都西川の新社屋完成 激化する価格競争の影響などを受けて厳しい経営環境に陥った時期もあったが、吉川社長および後に二代目社長となる石橋武夫専務の下で、社員一丸となって経営基盤の強化に向けた事業活動に邁進。物価が急騰する中で本社ビルの建設を進めた。

1976年

(昭和51)

「ローズボアふとん」発売(品質の高さに加え、オーソドックスからポップなデザイン。豊富なカラーバリエーションなど多数の柄を揃え、消費者の購買意欲を高めた) 京都西川では「ゆとりある暮らしを高級なローズふとんで」という戦略の下、ハイセンスなデザインとゴージャスなイメージ戦略を打ち出していた。

1978年

(昭和53)

全国寝具改善指導本部全国大会 第30回大会には全国各地から2,700名が出席。林田悠紀夫京都府知事も来賓として出席するなど盛大な集いになった。

1979年

(昭和54)

最上級のローズ羽毛ふとん「バイオレットミンク」を発表 アイダー羽毛と表生地には本物のミンクの毛皮を使った1,500万円の商品は見るものを驚かせた

1984年

(昭和59)

ローズテクニー 敷きふとん型医療用具 を発売。従来の健康機能寝具とは異なり、温熱と電位の二つの治療を行なって寝ながら健康管理ができると好評を博し、本格的な健康寝具の先駆けとなった。

西川産業・大阪西川がデザイナーズブランド・キャラクターデザインを取り入れ寝具界をリードする中で京都西川は独自ブランドを追求し、その確立を目指していた。「ローズ」ブランドによる商品開発と販売展開を進めていた京都西川は、和・洋ふとんをはじめ、幅広い商品構成で生産を拡大していったのである。

 

1970年代後半、石橋武夫社長は「午前5時の商品開発」を提唱し、その実現を図った。「午前5時」とは、夜明け前、すなわち太陽が昇る直前を意味する。つまり、すでに流行っているものではなく、これから輝きを放つ商品を開発していくことを社員に指示し、奮起を促したのである。

 

1980年代羽毛ふとんの販売額が急激に伸びる。京都西川は「ローズ羽毛ふとん」の販売に力を入れ、主力商品になるローズ製品の品質に対する徹底的なこだわりで、高品質を維持向上する取り組みに力を入れていた。

 

1990年代 京都西川では「ローズ羽毛ふとん」家庭用医療用具「ローズテクニー」に「ローズブライダル寝具セット」、ウォッシャブル加工を施した新素材「ローズメリノ毛布」を加えた四つを「差別化4本柱」とし、販売戦略の主役に据える

ローズ羽毛ふとん
ローズ羽毛ふとん
ローズテクニー
ローズテクニー
ローズメリノ毛布


平成〜現在

<

1992年

(平成4)

世界初のダブルウェーブ構造のポリエステル固わたを開発し、「ローズラジカル敷きふとん」として販売開始。身体をしっかり支える固めの敷き布団で、快適性・安全・耐久性に優れた差別化寝具として訴求。またローズラジカル敷き布団を中心にい寝床内気候や体圧、肌触りなどを追求し、「快適起床」として展開していった。

1994年

(平成6)

整圧敷きふとんがロングランのヒット商品になっていく

平安遷都1200年記念の羽毛ブライダルセット「萬年春」を発表(京都の文化を発信する取り組みに力を入れる)

2001年

(平成13)

大阪西川「快眠ひろば」の事業展開。立ったまま30秒で体の背面と肩幅を測定できる「フルボディトレーサー(立位測定器)」と体重の分散を測定できる「体圧分布測定器」で訪れた顧客のデータを記録した顧客カードをつくり、それを保存管理して年齢や体型の変化に合わせてフィットする寝具を継続的に提案する取り組みである。

特に人気を集めた「パーソナルフィットオーダーメイドまくら」は体型に合わせて高さと硬さをせたくできるオーダーメイドまくらで購入後の微調整や消耗によるパーツ交換などアフターケアも行なって好評を博した。

ローズラジカル敷きふとん
ローズラジカル敷きふとん
パーソナルフィットオーダーまくら
パーソナルフィットオーダーまくら

2008年

(平成20)

源氏物語千年紀には記念商品として側生地に「源氏物語絵巻」と和歌を再現したローズ羽毛ふとんを発売

京都の伝統的な高級生地を使用した「プレミアムローズ」シリーズを展開

2009年

(平成21)

体圧分散効率を高めた3層特殊立体構造のコンディショニングマットレス「エアー」発売

2013年

(平成25)

国内有数の染織の産地京都で生まれた技術を活かし、デザイン面でも京都らしさを追求。京都が長い歴史の中で育んできた伝統や文化を大切にしながら地元京都の繊維関連企業と手を組み、その文化を国内外へ発信すべくブランド戦略の根幹に据えて推進している。

「エアー」Jリーグ『FC東京』とサプライヤー契約
「エアー」ANA国際線のファーストクラス・ビジネスクラスの寝具に採用

2014年

(平成26)

ハウスブランド『&Free』を投入。健康寝具を中心に高機能マットレスや掛けふとん、オーダー枕をトータルにラインナップし、コンサルティング販売によるパーソナルフィッティングを重視した展開を図る

2015年

(平成27)

ローズテクニーを海外でも販売

2019 年

(平成31)

西川産業株式会社、西川リビング株式会社、及び株式会社京都西川は、2019年2月1日に経営統合し、「西川株式会社」として営業を開始
2009年 エアー発売
2009年 エアー発売
2019年 3社合併
2019年 3社合併